« 買い出し。そして忘れてて遅刻。んでひげひげ集会 | メイン | 中目黒羊宴会 »

2004年07月05日

ネットコミュニティとラジオ番組とMMORPGとは一本の線で結ばれているというお話

どうにもコミュニティについて書かねばならないようなのだ。
というのも、よく分からない人から誘われてコミュニティうんぬんという所に誘われたのだが、そこは議論をするような場所でもないがために勘違いしてしまい、かといって使えない道具の上で物を考えたりするのは時間の無駄なのは分かり切っているので、勘違いで迷惑をかけてしまった経緯もあり、一旦自分の考えていることをまとめておくことにしようと思う。

ことコミュニティ構築に関していうと、雑誌のコーナー企画連載やらラジオテレビの番組企画、サイト構築、ML運営、MMORPG運営にいたるまでいろんなことを実地でやっているので、そこら辺をちょっとまとめてみようということだ。
どれも基本は一緒なのでどこまで手の内を晒せるかってとこだろうけども、なんかの習作にもいいかもしんないし。

まず分かりやすいところで、数年前に持っていたラジオ番組のことを書くことにしよう。
我がお師匠さん嘉門達夫さんから「お前ヒマやったらさぁ、番組手伝ってくれへん? いや忙しいとは思うけども」と頼まれて三年ほどFM系の番組を受け持ったことがある。
受け持ちはじめた時には週にハガキが20枚来るかどうかという状態だった。まぁFMだしそんなもんだな。
それが僕が受け持った時から次第にハガキの数が増えはじめ、一年後には週に7,000枚を超える人気番組に成長した。
夏休み第一週ともなれば(隔週収録なので)20,000枚以上のハガキをひぃひぃいいながら読み込んだ物だった。
当時は広告代理店社員をやりながらの二足のわらじ状態だったため、番組のために有給を使ってハガキを読むというよく分からない状況になっていたのだった。なんてったってハガキ20,000枚だ。全部に目を通すというのが番組のパワーになると確信していたためおいそれと手は抜けない。
もちろん局では一番の人気番組となり、FMという枠では空前の投稿ハガキを集める番組になっていた。
テレビ番組の構成作家経験も多々あるが、ここまでダイレクトな反響が来る事はテレビ番組という媒体の特性上ありえないので(理由は後述することになると思う)気合いも乗る訳だ。


さてさて。
以下整理してみる。

ラジオというのは非常にシンプルな媒体である。
情報は音のみに限られる。
基本的にはパーソナリティのしゃべくりと音楽、若干のSEだけで成り立っている。
リスナーの聴取姿勢は一人の部屋もしくは車の中など『個人接触』であり、基本的につま先に重心が乗っている状態である。
つまりこちら側に引き込みやすいのだ。
参加手段であるところのハガキの媒体特性はというと、通常手書きで文字を読みやすく書くと30秒前後までの情報を無理なく盛り込むことが出来る。大人が丁寧に綺麗な文字で書けば1分から2分でも大丈夫。ハガキにはそれ以外に絵を描くことも出来るし写真を貼り込むこともできる。

まず、この時点でリスナーとパーソナリティの関係が『対等な状況に見える』というのがミソなのだ。

リスナーがラジオを聴く『時間』と、パーソナリティーがハガキを読む『時間』、およびその質が、
文字⇒音声情報
という一点で対等に感じられるのだ。
また、そのように感じさせるようにするのが(ハガキで参加、という形態での)コミュニティを盛り上げる唯一の秘訣だ。

(よく分からない? ではこれがテレビ番組だとしよう。
 どんなに頑張ってハガキで応募しても、映像になるためには役者やイラストレーターなどが必要で、
 演出、編集がなされるがため、ユーザーがハガキに書いたものとかけ離れたものが画面上に映し出される訳だ。
 つまり、その時点で投稿者と画面の向こう側のパーソナリティーとの間の情報格差は、
 はじめから対等であるわけがないということが分かり切ってしまうのだな。
 また、テレビへの接触姿勢がさほどつま先に重心が乗っていないということも理由の一つだ。
 あ、「つま先に重心」とかいうのは15年くらい前から僕が好んで使っている用語なので、適当に翻訳してくれたまぃ)

さらにはハガキに絵や珍奇な文字を描かれたりすると、その絵を説明するためにもっとてこずるようにも聞こえてしまう。
つまり『文字⇒音声情報』という公式に綻びが生じるため格好のツッコミどころとなる。
またハガキが届くまでの時間的落差というものも綻びの一つだ。
(近ごろの番組にはメールでの投稿が主だと思うが、その場合には絵の情報や時間的落差による
 綻びの演出は出来ないだろう。その場合は時間的同時性などのメールならではの特性を生かすことになるだろうが、
 番組収録自体は生でなかったりするため困難といえば困難ではあるかな。
 でも統計とかとりやすいから面白いことは出来ると思うが。携帯メールだったらなおのこと色々できるだろうし。
 とはいえ添付ファイルを許すことは基本的に無理だろうしなぁ)

あぁ時間がなくなってきた。
ここまででは
『コミュニティに積極的に参加させるためには、
 コミュニティ主催者側と対等にケンカできるかもしれない、と
 ユーザーに信じさせることができるかどうか』
というのがミニミニまとめだ。
もう一つ言えば『媒体の持つ特有の綻びをうまく利用する』というのもある。
もちろん、自発的にそうさせねばならないのは当たり前のこと。目を閉じさせて「真っ暗だろ」と言い聞かせるよりは、暗やみで目を見開かせて感じさせる真暗闇の方がよっぽど情報強度は強い。
なんか分かりづらいな。時間がないから放っておこう。
ラジオ番組のコミュニティの作り方、盛り上げ方、コーナーの企画の仕方、ネタフリの仕方、他番組他媒体からのパクリ防止法… などなど幾らでも書けるのだがそんなことはこの場合はどうでもいいな。基本が分かれば誰にでも出来ることだし。
各論で言えば「ユーザーをいかにひきこむか」「ハガキ(もしくはメールなどの参加媒体)をいかに選択するか」とかなんだけどもさ。


MLやら雑誌、サイト、MMORPGに関しては…(以下続かないかも)

では生ラム宴会にでも出かけるか。

投稿者 KQZ : 2004年07月05日 06:37 | [EDIT]

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.authenticbar.com/kqz/days/admin/mt-tb.cgi/383

このリストは、次のエントリーを参照しています: ネットコミュニティとラジオ番組とMMORPGとは一本の線で結ばれているというお話:

» なるほどと思うことを。 from eyes -> blog
実際に実行してきたことが何よりもすごいと思うっす。 でも、こ〓lQ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2004年07月06日 01:20

» ラジオ番組とネットコミュニティ を読んで from 港区赤坂四畳半社長
http://www.authenticbar.com/kqz/blog/cgi-bin/mt-tb.cgi/213 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2004年07月06日 01:48

» 突っ込みたければいつでも突っ込める from wtnv日記:東京京都神戸彷徨(後期のみ)
森山さん経由で知った記事、KQZ on authenticさんより 『ネットコミュニティとラジオ番組とMMORPGとは一本の線で結ばれているというお話』 とても面白かった。ラジオ番組コミュニ ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2004年07月07日 08:20

コメント

僕も昔からラジオが好きなので「対等な状況に見える」というのはなるほど!っと思いました。
距離感が離れすぎていると面白くなかったりしますよね。
ちなみに迷惑だなんてとんでもないですよ~。
よくわからない人ですがどうぞよろしくです。

投稿者 らぶナベ : 2004年07月05日 08:09

とりあえず「らぶナベ」さんの読書日記を見てみました。
そういえば僕は京極夏彦さんと兄弟弟子だったりするんですが、
ま、そんなこと関係ないですね。(笑)

投稿者 KQZ : 2004年07月06日 12:23




ログイン情報を記憶しますか?