2006年11月10日
六本木・龍吟で食事の水曜日
今朝赤坂トスラブとかいう関東IT者侠客団体施設で人間ドックに行ってきたわけですよ。
このいい天気に直腸検診だと。 ケッ
思わず「うぉっ」と声が出ちまったじゃねーかばーろーめ。
ま、そんなこんなの週末。
昨日の14時から今朝10時半まで絶食状態に炭酸のまされてバリウムごくごく…… だったのでカラダの調子がなんか変なのです。
でもって過去日記。
水曜日にリッツカールトンの高野さん、広告屋さんで同期入社のK、フードビジネスをされている田中さんとの四人での定例食事会がありました。
今回は僕が幹事だったので仲良くさせてもらっている龍吟にしてみました。
#写真も撮らずメモもせずだった上に話が面白かったのであまり食事のことは記憶に薄いのです。
#まずは備忘録として、と。
時は19時半。
三々五々集まって… と思いきや既にお三方は席についていらはった。
いやいやどもども。
久しぶりの龍吟はなんだか内装がおとなしくなったような気も。気のせいか?
さてさてさて。
積もる話もそこそこに我ら旨いもの好きは気もそぞろでありますのでそそくさと美味しいものをいただきましょうそうしましょう。(「そ」の字つながり)
で、しょっぱなの海胆のカクテルからして面白すぎ。
だってねあーた、カクテルグラスに海胆がちんまりと入ったものを目の前に置いて、横には赤ワインのボトルが出てくるわけですよ。
「こちら、山本から…」
と見てみるとラベルが「RYUGIN 1970」となっている。
ははーん、とにやついているとおもむろにフォイルをはがして抜栓し始める。
そして海胆の上に注がれるのは根菜のすり流しという寸法なのだ。
コルクと思いきや抜栓したそれは太目のごぼうを炊いたもので、よくよく見るとこちらにもしっかりと「RYUGIN 1970」と焼印まで押してある。
万事がこの調子である。
もちろん味も美味しい。
続くワンスプーンの牡蠣は低温調理したものの上に柑橘の香りたっぷりのジュレソースかけ。
飲み物は、ということで醸し人九平次の大吟醸を四合瓶でいただく。
柿とフォアグラのカクテルも旨かった。
フォアグラがねっとりとチョコレートのような口どけなのだ。
ゴマクリームのエスプーマもぴたりとあう。
お椀はレンコン餅とすっぽんの擬製豆腐。
けれんみだけではなく静けさの中の美味というべきか。
お造りには海老を炊いたスープを煮詰めて乾燥した粉末やら酢橘を冷凍窒素で粉末にしたものなんかを添えてある。少量ながらも大間のマグロもいいもの使ってたしなぁ。
焼き物にでてきたグジもすばらしい味わいだった。
22~23cmの小ぶりのグジを使用し油を回しかけているのでうろこがさくさくクリスピー。
大根おろしと自家製XO醤をあわせたもので食べても旨いが、酢橘をエスプーマで泡泡にしたものが格別に旨い。口の中に香りしか残らないがしっかりと存在感があるのだ。
付け合せにどう見ても備長炭にしか見えない紅芋がありこれまた旨い。色は烏賊の墨でつけたのだとか。
他に栗を薄く粉雪のように削ったものもツマとしてついてきてこれまたはんなりとした甘さが美味なのである。
炊き合わせはアナゴと野菜だったかな。
目でも舌でも、頭でも楽しませてくれるこの設えは素晴らしい。
そうこうしているうちに龍吟のスペシャリテであるところの大根の炊き込みご飯が出てくる。
味噌汁は白味噌。
※写真は前に書いたエントリーからどうぞ Link→深夜の六本木和食と謎のDVDと
そしてデザートは三種類。
ラフランスのジュースはストローがなんと飴細工で食べることができるのだ。
ワンスプーンのピニャコラーダはおそらく例のアルギン酸の包み細工。
そしてコーヒーの香りのプリン。
途中山本さんが出てきてくださったので全員をご紹介する。
なんでも山本さんがスペインの料理学会に出席するにあたって、リッツから「日本食ウィーク」として一週間特別に料理を出すように要請があったらしい。おもしろそーー。
その他来年に押し迫った東京ミッドタウンの話やら、ホテル業界の話、特に話題にもなっているリッツカールトン周りの話などなど盛り上がりましたが、まだ発表できないこととかも多くてアレでもう少ししたらアレです。面白くなると思うです。
醸し人九平次さんの話もでてたのでご安心を>シゲさん
ちなみに高野さんが書かれた「リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間」はなんと15万部以上売れているらしい。
すごいなぁ。
確かに面白いしね。お薦め。
しかしここまで食べてコースで15,000円ちょっとなのだから驚くべき安さである。(もっとも松茸など高い食材は使ってないからなんだろうけども)
例えばリッツカールトンのお客様で深夜に「和食が食べたい」という方がいたとするとごくごく基本のコースをこそ支配人としては押さえておいたほうがいいのでは、と思ったからこの基本コースにしたのでしたが、もう少し上のコースを頼んでいてもよかったかなぁと少しだけ残念に思えるほど。
つまりは、それもこれも基本コースに大満足したからなのだけれどもね。
帰り際に山本さんと「そろそろまた獣肉食いにいきましょー」「なにそれ? 僕らも参加したい」などと盛り上がり、お土産に大根飯の折りをいただいて辞する。
いやぁうまかった。
日本料理 龍吟
住所: 港区六本木7-17-24 サイド六本木ビル1F
Tel: 03-3423-8006
営業: 18:00~2:00(LO.1:00)
定休: 日曜・祝日
投稿者 KQZ : 21:41 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月12日
FOMA SH901iSの電池が膨らんでたので交換
「このところ電池の持ちが悪くなったな、その上すぐに熱くなるし…」
接触でも悪くなったのかと思って裏蓋を開けてみたらば、
なんだか電池が膨らんでやがったのですよ。
全体的にちょっとふっくらというか、
切り餅を焦がさないように丁寧にひっくり返しひっくり返しして
そろそろ表面がぷくぅっとはじけるか… といういい具合に。
ありゃ困ったな、と思いつつ蓋をしめようとしたらこれがしまらない。
慌ててDoCoMoショップ新橋店に駆け込んで修理窓口に行ってみたら
状況を見るなりあっさり交換。その間2秒。
購入してから丁度一年くらいだったから滑り込みだったのかなぁ、らっきー。
で、家に帰ってきてから検索してみたら、
ドコモでも去年から認知していて無償交換もされてたらしいのだ。
FujiSankei Business i. 総合
FOMA12機種で電池パック膨張 ドコモ、昨年から無償交換(2006/8/26)
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200608260039a.nwc
確かに書かれている通り「SH-05」という型番の電池だった。(交換されたのも同じ型番)
無償交換してるんならその旨連絡してくれないとなぁ。
せっかくメッセージRとかメッセージFとかに登録してるんだから。
「DoCoMoショップ新橋店の対応は素晴らしい」とか思っていたのもつかの間だぃ。
ということで世間のFOMA使いの人、すぐに交換に行きましょう。
なかのひと.jp
投稿者 KQZ : 18:50 | コメント (30) | トラックバック
2005年12月09日
15%の耐震強度ってさ…
asahi.com:
震度5弱でも倒壊、藤沢のマンション 強度最小0.15
http://www.asahi.com/housing/news/TKY200512080341.html
15%って相当すごいと思うですよ。構造計算したほうも作るほうも。
↓ということで…
滝川クリステルジェネレーターにより作成 http://gedo-style.com/crstl/
ちなみにamazonでジェンガを買うとさらに12%オフだそうですよ(はいそこ! 計算しない)
投稿者 KQZ : 02:10 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月01日
新橋でメシ食いながら帝国はとても強いを歌ったりVIPSTARを聴いたり
朝から新しい作業の打ち合わせをしたり面接をしたりしてたら昼過ぎ。
人の話を聞かずに自論ばかり述べてくださる方は疲れますです。それも3年前の知識レベルだし。
逆にかなりの時間をかけて色々な取材をされちゃったけど、このネタ使って次の転職面接に使うんだろうなぁ。気をつけてくださいまし。>同業各位
その後マル秘な数字の話をしながら昼飯。麻婆丼はまぁいいけどセットのうどんが不味すぎる。
んでその後は東中野の制作会社さんに行ってあれやこれやと打ち合わせ。
こうした方がいいんじゃねーの? なアイデアが出たのでまとめてみるか。むぅ。時間が足りない。俺を二人くれ。
会議を早引けして新橋へと移動。
清忠さんご夫妻とMITIの境さんと顔合わせメシなのだ。
境さんというのはhotwiredでこんなのを書いている人ですな。
若干遅れ目で店に到着。
今日の店はしみちゅーのセレクションで「たんと」というお店。
入り口から入ると(当たり前)なにやらただならぬ雰囲気。こういう勘が働くようになってもう数年経ちますがこれは期待が持てそうでございますです。
席に案内されると既に三人が飲んでいた。すまんこってす。
改めて挨拶しながら名刺交換など。
実はいろんなところですれ違ってるんだけどね。大勢参加してる会議とか国際平和の会でGacktを沈めたのは境さんだったのね、とか。
四種類のトマトのサラダやらカワハギの刺身やら酒盗ピザやらハモンセラーノをたっぷりかけたサラダやら、出てくるものがいちいちうまい。
チーズトーストに寿司屋並みに新鮮な海胆と生もずくをトッピングして食べるのにはビックリした。
こりゃ面白れーや。
ちなみに代表社員兼配膳係の渡辺一史さんは見た目はサンズの野田社長にそっくり。赤坂六甲亭のオヤジさんにも雰囲気は似てるかな。
酒は菊姫やら王禄やらをとっかえひっかえ。
さて境さんに話題をもどすと、形ばかりの挨拶の後はまったくの同年代なので話があれやこれやと弾む。
DAICON3だとかダースベイダーのテーマで「♪帝国はーとーてもー強いー」だとか秋葉原ではどこに行ってたとか麻布中学の●●は■■で、とかそんな感じ。
なんか変だ。
ちょうどiPodにVIP STARを歌詞カード付きで入れてあったので聴かせてみると大盛り上がり。
でき方のプロセス自体がコンテンツ制作におけるSETI@home化みたいなもんだしね。
しかしクオリティ高いよなー。kobaryuって人は神。これはもう平井堅は要らないかもしれんね。(ぉぃ
※サーバが落ちているようなのでgoogle casheでドゾー
http://72.14.203.104/search?q=cache:ETBC-Fu_y1gJ:www.afterbarner.com/vipstar/+VIPSTAR&hl=ja&lr=lang_ja
ちなみにちなみに目をひん剥いた境氏はガレッジセールのゴリさんを彷彿とさせておりました。
たらふく食って飲んで解散。
その後清忠夫妻とAbbot's Choiceによって軽飲み。
いやはや飲んだぁ。
くいものや たんと
港区新橋1-9-2 新橋二光ビルB1F
TEL: 03-3574-9156
営業: 18:00~04:00
定休: 土曜・日曜・祝日
Link→ Yahoo!グルメ - あっ!めし家 たんと
投稿者 KQZ : 23:59 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月18日
blogにしてから二年たったらしい。
そういえば備忘録をMovableTypeにしてからほぼ二年が経ったようなのでして。
なんだかサイドバーの過去ログがだらりの帯で長いのです。
…って祇園小唄かよ。月は朧に東山っと。
元はといえばこのblogは(前にも書きましたが)誰に読ませるということもなく単なる「何を食べたか」「何をしたのか」といった単なる備忘録だったのですよ。
ここら辺のことについては一年ちょっと前のエントリーに詳しいので読んでもらうとして。
単なる個人的な備忘録として、平成初期の東京で季節ごとに何を食べ、どこに遊び歩いていたのかをただただ書き記しておけば村井弦斎の「食道楽の献立」とはならないまでも何かしらの意義も無きにしも非ず、といった感じで始めたのだと思うのです。
それでたしか1995年からしばらくはhtml手打ちで、その後ごく普通の日記用cgiに手を加えて使っていたのですが、CMSとして使い勝手のよさそうなMovableTypeに移行したという次第。(あ、CMSってContent Management Systemの意味ね)
例えばここに移行してある最古の一昨年あたりの夏の記述を見てみると
2003年08月28日
普通の日
豚と2種類の豆の煮込み
ゆし豆腐オクラ添え
胡瓜とワカメと生姜の酢の物
2003年08月29日
普通の日
五目野菜の趙楊特製豆板醤炒め
ウーウェン先生のターピン
トマトの石垣島辛油サラダ
メキシカンマンゴーのプリン
とまぁ芸のない自炊した食べ物の記録だったりするわけなのです。まさに村井弦斎ちっく。
ちなみに移行せずに放置してある時期には↓こんな文章を書いておりました。
- 薫風芳しき五月晴れ。
周囲の人たちは連れ立ってできたばかりの To the Harbs に、などと言ってはいるが
こちとらどうにも病気がでてしまっている。
そう、「日本男児たるものただただ無性に牛丼を喰らいたくなるときがある」病。
- 今日は朝早くから会議だったので朝飯抜き状態ということもあるのだろうし、
このところ定番になっていた月曜日の東高円寺の牛丼遅メシがなかった、
というのもあるだろうがともかく、築地は勝鬨橋手前にある吉野家築地店へと足は急ぐ。
うむ、カウンターには鈴なりの野郎どもが手に手に牛丼をかっ喰らっている壮観の図。
その端の方に席が空きすかさず入ったと思ったら「大盛り卵味噌汁もつけてね」と
立板に水の注文を浴びせかける。我ながら御立派。
しかしながら「特盛ですか?」と聞き返されてしまう。
ここは場所柄か築地場内の出入りや飛脚印の荷積の人夫やらが多く、どこの店よりも
大盛特盛の比率が高いのだ。
- 普通の大盛にしてもらって周りを見回す。うむ、働く親父どもの一時の休息。
ふとカウンターの中を見てみると、そこにも4人の働き手が。
そのうち配膳担当の二人が妙に怪しいことに気づいたのは牛丼に卵を割りいれ
七色唐辛子をかけながらのことだった。
細身の色白のほうがどちらかというとがっしりとした浅黒い男の斜め後ろから
なにやらボソボソと声をかけると「やめてよぉ一生懸命働いてるんだからぁ」と
福岡翼(+15%パワフル)といった感じの黒男がくぐもった嬌声を上げているのだ。
なるほどもぐもぐ。
- 今日の牛肉はいつもより厚手に切ってあり噛みにくいなどちらかというとやわやわの
へろへろの方が牛丼らしくてよいのだが、と考えながら咀嚼しながら気づいたことには、
この店であれば彼らはお好みのむくつけき男共を鑑賞しながらお仕事が出来るのだな、
という客観的な状況であった。
途端、店内は薔薇の光に満ちあふれたような感じがした。
周りの誰もが気づいていないようだったが。もぐもぐ。
急いで食べ終わるとお勘定を頼む。
「600えんですっ」の声も瑞々しく聞こえてしまう。
1,000円札を出すと当然おつりが400円。
硬貨を受け取るときになぜかカジヒデキ(-10%三日間下痢)の白男の細い手指と
からんでしまった。
なんてこったい。
…読んでて泣けてくる。ぜんぜん変わってないみたい。
月曜日の高円寺というのはゲームWAVEの作家打ち合わせですかな。
当時勤めていた会社から社員アーティスト契約してもらってしばらく経ったくらいの時期か。
それ以外にも仕事上の企画アイデアメモとか台本の切れっ端とかをサイトにがんがん上げてどこでも触れるようにしていたのですが(ゆびきたすぅ? みたいな?)、そこら辺の内容まで移行することもなかんべということで適当にやっております。
ま、今もこのblogにしても「投稿の状態」を「下書き」にしたままにして家と仕事場との双方で開いたりもしてるんですけどもね。
もっともUBIMEMOを導入してからはそっちを使用していたりするわけなのですが。
さてさて、MovableTypeに移行したとはいえ純粋なCMSとして使っていただけであり、このblogのURLを教えているのも10名程度でrssをどこに配信するわけでもなく平々凡々幸せにすごしていたのに異変が起きたのはこばん&ひげいとう&山本一郎事件のせいなのではありますがそれはそれとしまして。そこら辺のあれやこれやもここに書いたので割愛っと。
で、いざ人目に晒されはじめると何がよくなったかというと(めんどくさいことも多いけど文句ばかり言わずにいいところを見つけてそれを引きずらないのが大人の所作だ)、これまでの非力なサイト内検索から一転してパワフルなGoogle検索で今まで自分の書いた文章が引っかかってくれることだったりするんですね。
当時はGoogleのDesktop Searchもなく、かろうじてMacintoshのSherlockエンジンに未来を感じていたものでしたが、自分の脳内+記憶媒体全てをうまくCommand+Fで検索できるツールはなにかというと、実は公開のサイトに上げてしまってGoogleのRobotさんにクロールしてもらったほうがいいのではないか、とか思ってもいるわけなのです。あ、脳内はまだ無理だけど。
誰でも今すぐにできるユビキタスなCMSの一環としての、そして簡便に導入できてコストも安い外部ASPとしてのGoogleタダ乗りってことです。
なぁんてことを考えていると、はてなが社内会議をポッドキャスティングで配信している、という一見不可思議な行動もなんとはなく分かるような気がするのです。
おりしもshi3zさんとringoさんのblogを読んでいるとWikipediaとGoogleについて語られています。
WikiにしてもGoogleで引っかかった情報にしても、どれだけ信用ができる情報なのか、どういった人がどういった態度で書いているのかが分からないとあてにはなりません。
それらがある程度以上信頼できる閉鎖されたデータベース空間を考えてみると… 例えば、特許庁の検索窓に仕掛けを作って「誰が」「何と」「何を」「どれくらいの頻度で」「どれだけの時間をかけて」検索していたかということが分かれば、それはものすごいヒントになるはずです。おそらく、その履歴を念入りに分析していけば発明や発見のスピードは飛躍的に上がるのではないかとも思います。(学会論文の引用の履歴でもいいですが)
ですが、サーチエンジンなんてそんな程度なのだと思います。
元になる情報の質がどれだけ均質に高く保てるか。
それを考えると象牙の中の人は楽だなぁ、と嘆息してしまうワケなのでありますが。
…ああ、またもどーでもいいエントリーでWeb空間の品質を落としてしまった。
↓今日の献立に迷ったら読んでみるといいかも。
投稿者 KQZ : 01:28 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月02日
楽しいという感覚はうれしいという感情を微分したもののような気がしてきたその次に
承前。
楽しいという感覚がうれしいという感情を微分したものだとしたら、
哀しいという感情を微分したら、いったいなにになるんだろう。
喜怒哀楽を感情の極とするなら、それは怒りなのかもしれないし、
そうではないのかもしれない。
とまれ、僕らはエンタテインメントの世界にいる人間だ。
楽しいという言葉にくくられるものの中には、
時に怒りや哀切に似た感覚が含まれていることくらい
とうの昔から気づいている。
そこには速度ではなく、
もう一つ微分した加速度的なものを考えればいいのかもしれない、
などと思いいたったのだ。
それはf(x)上にいる者にとって考えてみれば、
いち時間切片での減速(怒りや哀切)に振り回されてはいても、
二次微分したさきのトルクをうっすらと信じてさえいれば
そのジェットコースターを楽しむことすら許される、ということなんだろうか。
その先に待っているだろうカタルシスとしての加速と、
最後に待っているだろう明るい未来。
それを数式とグラフで表すとしたら…
あ、mathematica入ってるマシンって青バケツのG3だった。
立ち上げるの面倒だからやーめたっと。
投稿者 KQZ : 00:14 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月01日
楽しいという感覚はうれしいという感情を微分したもののような気がしてきた。
久しぶりにSMAP×SMAPを見たら木村・中居の二人が草なぎ・稲垣メンバーをいじめて笑っている番組になっててあららららだったのが大道具と小道具チームががんばっていて質は高いのでまぁいいかを感じたり。
んなことはさておき。
- (追記:本稿はUBIMEMOを使ってケータイ電話で打ち込んだものをそのまま出してますんでまとまりきってないのはそのせいだったりするです。いやUBIMEMOのせいではないんですが取り急ぎのいいわけでおま)
今日はぼんやりとしながら「はて楽しいってなんだろう」ということを縷々考えていたのだ。
とりわけインタラクティブメディアのそれを。
「楽しい」はどこかプリミティブな根っこのところで「うれしい」につながっているような気がしてきて、
そうしたらこんな変なタイトルになってしまったというわけなのでして。
ココらへんと並べるとあの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するんだろうな感じですな。w
多分、ストーリーを味わうというのは特にメディアを限ったものではないので「組み合わせるべきもの」であると思うのだ。
ストーリー展開の妙に分岐性やインタラクティブ性、干渉性(他のプレイヤーがストーリーにインタラプトしてくるなど)にしていけばゲームっぽくなるだろうが。
だから、
演出
絵の美しさ
音楽の美しさ
これらは質を高める必要条件ではある。
んーっと…
(以下メモ)
- インタラクティブ性
- 自分が動作したら、すぐに反応してくれる
本や映画といったスタティックなメディアとの違い - 上達する喜び
- 速くなる
大きくなる
強くなる
硬くなる
長距離飛べる
深く掘り進められる
… - 楽しい時間は
- その瞬間、すぐに楽しい
- ある程度の時間継続して楽しい
- ある程度の時間継続して楽しい
- 勝ち負けがわかるタイミング
- すぐ分かる
タイマン勝負ならすぐにわかるはず- 後でわかる
宝くじのように、あるいは月間チャンピオン大会のように…
- 後でわかる
- 時間に
- せかされる
オンラインはどうしてもせかされがち
→せかされずに遊べるMMOとかって面白いかも??- ゆっくりやっても大丈夫
ターン制の遊び
郵便(文通)の楽しみ
→風来のシレンなどローグ系のゲームや一部のRTSなど
- ゆっくりやっても大丈夫
- 勝負の付け方の色々
- 競り合い
逆転に次ぐ逆転ではらはらどきどき- 一発逆転の醍醐味
最後の最後で形勢逆転! の醍醐味- コンプリートする
昔のドラクエ1や2のように、ポケモンのように、
競争すべきは目の前の相手ではなく、誰か共同体につらなるダレカであり、
同じ舞台でダンジョンを攻略し、全てのポケモンを集めたがる。
- 一発逆転の醍醐味
- 競い方
- 個人の満足
ヨガ、盆栽- 目の前でスクラッチ勝負
腕相撲形式
目の前の敵と戦う
基本的に数値化できない(全盛期の千代の富士と今の朝青龍とどっちが強いかは絶対にわからない)- 数字で評価
ベンチプレス世界記録- 誰も行った事が無いところ・前人未到の場所を行く
真っ白な雪原に足跡をつける楽しさ
「誰も行った事が無い秘境を開拓したい」という冒険家の思い
科学者の発見の喜び
→大航海時代での地図を切り開いていく面白さ。
→新サーバーが立ち上がると「オレはこのサーバーで一番初めに●●を倒した…」とかやりたがる - 目の前でスクラッチ勝負
- うれしい
- 自分の作ったものをみんなが使う喜び
DNAを残したい、という欲求からか?
自分の書いた歌が街で流れているのを聞くと嬉しい
自分の書いたレスがテンプレートになって他人が使うと嬉しい
自分が出したハイスコアが残っているとうれしい- イメージ通りに動く喜び
飼い犬がいうことを聞いた
自分の書いたプログラムが思い通りに動いた- 全部集める
隅からすみまで- ぴったりあう
音と動きがぴったりあってうれしい
ダンスダンスレボリューションなど計算がぴったりあってうれしい
任天堂DSのやわらかアタマとか全員の動きがぴったりあってうれしい
MMOのギルド戦闘、コンビネーション、北朝鮮のマスゲームなど - イメージ通りに動く喜び
- 五感の限界を超える
- スピードなど
リアルでは走れないようなスピードで首都高を走る
- …
- 評価軸あれこれ
- スピード
- 高さ
- 飛距離
- 重さ
- 広さ
- 女王様のご機嫌が良くなる
- 高さ
- 1ゲームにかかる時間
- 一瞬
- 3分
- 30分
… - 3分
- その他
- 人と違う
特別扱いしてもらえる- みんなと同じ
帰属意識の楽しさ
マスゲームが成功したときの楽しさ- 比較可能・比較不可能
そもそも比較できるのか?
→がんばれ森川君2号とか?
親バカ・飼い主バカの楽しさ
盆栽自慢 - みんなと同じ
おそらく、今の日本という場所は人類史上稀に見るインタラクティブメディアの波頭にあるはずなのだ。
なんかまとまりがつかないうちに別のことを思いついたのでいったんここは終了して次に。
投稿者 KQZ : 23:43 | コメント (2) | トラックバック
2005年07月25日
上手の手からコールドリーディングと意外にいい人ホリエモン
なんだか休日に25時間テレビとかをやっていたようで、夜中にぼんやりと見ていると細木数子とホリエモンがなにやら占いをはさんで世間話をしていたのでした。
しかし絵だけでもチャンネルを止めさせてしまうだけの力はあるなぁ。暑苦しいというかなんというか。
何かについて自信ありげに喋る近所の世話焼きおばちゃんと東京から久々に帰省してきたはねっかえりの秀才のお兄ちゃんのやりとりという体からして面白かったのですが、最後のやりとりが非常にこれまた興味深かったのでした。
その場面を見て、以前アップしたエントリーを読んで同じ事を感じた人も多かったらしく数人からメールが来たりしましたが、まさにコールドリーディングがかるく破綻しかけ、それを修復していたさまが見えてとても面白かったのでした。
※コールドリーディングについては『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』などを参照のこと
で、その面白かった状況については放送作家の福本君から来たメールを転載するとして…
フジテレビの25時間で細木先生のコーナーを見ていたら例のトーク方法が出てきました。
ライブドアの堀江氏とトーク中、乙部さんの話に急になったところで、細木さんが乙部さんに「アナタ、来年、いい人が出てくるわよ」と宣言。
堀江氏が小声で、「旦那がいるんですよ」とフォローしたところ、
「アナタ、いい人って、すぐに男に結び付けるなんてバカじゃないの?
子供とかいろいろあるでしょ?」
「いや、子供もいるんですけど」
「いい人っていっても、新しいボスと出会うとか色々あるでしょ?」との切り返し。
今まで、説得力のあるような気がしていた細木先生ですが、カラクリがわかると、「ふ~ん」という感じでした。
この間の話がそのまま役立った(?)ので、ご報告までです。
まさにコールドリーディングは「言いつくろいの技術」だったりするのですよね。
さて、基本的によくできた占いのシステムは二律背反というかダブルミーニングの相を持っています。
(それは本来現実の世界が二律背反的でありそれをそのまま映しているから、という意味あいももちろんあるのでしょう。むしろ、各文化=各占いシステムそれぞれの様相の捉え方のほうがずっと面白くて勉強になるのですが)
さてさて。
コールドリーディングのシステムを単純に書いてみるとこんな感じでしょうか。
![]()
※しかしPowerPointのデフォルトの色ってダサいなぁ…
このシステムをより洗練させるために、まず鎌掛けして反応をみて… という手順があるわけなのですが、今回の場合には「20代後半で仕事をバリバリ(プッ)やっている女性なら『いい人が出てくるわよ』あたりが過不足無く思い当たりそうなキーワードだろう」という世間知による鎌掛けが見事はずれたということなんでしょうか。「徹子の部屋」スタッフのリサーチ力を見習え、と。
- んが、ここで面白いのは本当に占いにそう出ている可能性もあるってことです。なんせ数千年の間はぐくまれてきているシステムですから、世間的に良くありがちなことは内包している場合が多いというわけでして。
さてさてさて。
福本くんをはじめとする数人(電話を掛けてきたヤツもいた)が面白がって連絡をくれた上記のくだりも無論のこと楽しめたのではありますが、むしろ僕がもっと感心したのはそれまで一切の鎌掛けを無視していたホリエモンこと堀江氏が、小声で「旦那がいるんですよ」「いや、子供もいるんですけど」と楽しげにフォローしていたところだったのでした。
んー。実にいい人だ。
放送作家的に考えてもこれ以上のフォローはちょっと考え付かない。真面目になにか言ったとしても角が立つしね。茶化してしまっても同じだし。
で、さらにさらにもっと面白くて腹を抱えて笑ってしまったのが、その後にあった
「あんた、鍵を作るといいわよ」
というサジェスチョンのほうだったのです。
わかりづらそうだからこれまた図解してみますか。
つまり
- 立ち位置としての自分(専門知識はない)を確立する:支点の確定
- 相手の業界の行く末の大雑把な方向を下調べしておく
- 手近な話題で、それでいて大雑把な方向にあった意味合いの託宣をする:力点
- 相手の業界についても当然当たる:作用点
よく考えてみれば取材できる範囲の話なのにも関わらずプレゼンテーションの魔術というヤツですんなりとだまされてしまう。
これが普通の人だったら、ネット関連の人間(自分)を相手に「鍵を作れ」とかいったら(言われたら)、「あーセキュアなシステムを作るってことを言ってるのかな?」「そういえばベリサインという会社がありましてね…」などと話をあわせてしまいまんまと罠にかかるだろう所をあっさりと躱した、まさにその瞬間のすんごーく物足りなさそうな細木数子の顔が大笑いのポイントだったのでした。
いやーこれには笑った。
投稿者 KQZ : 12:15 | コメント (7) | トラックバック
2005年07月16日
直感的インターフェイスデザインの「直感」って?
大学でデザイン教育を受けてきた立場から見ると、下手なデザイナーが直感という名のもとにあまり考えもせずにひりだしてきたデザインが許せなかったりします。
独りよがりの直感だからです。
そんなこんなで面白そうなことを書いているblogがあるなぁ、ということで反応してみるです。
しかし今の今は岡村靖幸の逮捕のほうが気がかりではあるのですがまぁそれはそれとしまして。
さて、shi3zさんは
良いデザインというのは「直感的」であるものだと思います。
「直感的」とは、人間が経験してきた様々な経験の蓄積から、あるパターンを見た時に瞬時にその結果が予想でき、またそれが実際にそのように作動するということです。
とおっしゃり、中嶋さんのblogではもう少し詳しく、
人間は、物が重力によって下に落ちるとか、丸いものはころがるとか、
沸騰してる液体は触ると熱いとか、細い糸はもつれるとか、
薄いものは破れやすいとか、重心の高いものは倒れやすいとか、
冷たいものはぬるくなるとか、息をしないと苦しいとか、
つぶつぶは拾えるとか、炎は上に燃え広がるとか、
だるまはなかなか倒れないとか、
積み木は揺れると崩れるとか、氷の上はすべるとか、
水に濡れると冷たいとか、遠くの音は遅れて小さく聞こえるとか、
腕はある角度以上曲がらないとか、固いものは落ちたら壊れるとか、
ドミノ倒しの原理とか、空洞のものは水に浮くとか、
尖ったものに触ると痛いとか、ねじったものは戻るとか、
細いものを立てると倒れるとか、重いものはなかなか止まらないとか、
そういった物理現象に対する基本的な感覚を、誰に教わるともなく、
幼少のころまでに完璧に学ぶ。さらに、視覚的な情報だけしかなくても、
このような物理現象が起きることを予想し、
それに非常に速く反応することができる。
とそれぞれおっしゃっていますが、以下はそれらについての雑感になります。
といいますかカンタンに言ってしまっている「直感」は誰の「直感」なのか、ということを考えるとなかなかに奥深いと思うのですよ。
例えば人間と比べて10の100乗くらい大きな生物がいたとしたら、窒素ベースの生物がいたとしたら、その直感はきっとわれわれのものとまったく違うだろうに… とかですね。
そんなSFまがいのことを持ち出すまでもなく、(前にも書いた覚えもありますが)おそらく文化圏が異なるだけでずいぶんと「直感」で認識される幅が違うはずなのですから。
ここで話がちょっと飛びます。
さて、大量の情報を操作するときに一番直感的に動かしやすいのは、現状では本のメタファーであることは疑いようがありません。少なくとも僕にとっては、です。
Webサイトでタブを使っているところなどを見ても、いわゆる一般的に「使いやすい」といわれている情報操作系のインターフェイスデザインは本のデザインシステムを踏襲しているはずです。
もう少し例をあげてみると、 「←」 「→」 とアイコンが並んであれば普通は 「戻る」 「進む」 と読み取るでしょう。
でもなんででしょうかね?
この例であげたように、情報の流れや時間の流れが左から右であらわされることが多いのは、人類に右利きが多いことと関係がないとは思えません。直線を引くときには骨格的に左から右へと引いてしまう、そのベクトルが関与している方が多いのではと思うのです。ページをめくる動作もそうでしょう。(魚や動物を書くときにはなんとなく左を向けてしまう、というわけですな)
んで話を戻します。
ことインターフェイスデザインに関して言えば、物理現象というよりは動物である人間の種としての規定、文化的な規定に関係しているのではないか、と思っているのです。
もちろん、いわゆる「常識」を紡ぎだすにいたるのには、さまざまな物理現象を目の当たりにしてきた経験の積み重ねが必要であることには異論はないのですが、僕ら制作者サイドの立場からしてみればむしろその物理現象を捉えるフィルターであるところの人間の動物としての枠組みの方に大きく関係していると考えねばならないのではと思うのです。
幅ったい書き方で繰り返すと、上で「物理現象」と書かれているものは「人間という動物種のうち特定の個人およびその属するグループが認知できる範囲の物理現象」でしかないということです。
なんとなれば、色弱の方の例を挙げるまでもなく可視光線の波長範囲だって聴覚可聴範囲だって個々人でかなり違います。誰でも80歳を過ぎれば歩いていける範囲も狭まりますしマウスの可動スピードもクリックスピードも動体視力も変わってきます。右利きと左利きとでは平均余命も違うという統計もでていることですし、同じ物理現象から受け取る情報にしてもそれなりの差があるでしょう。
こういった差異があるにもかかわらず、下手なデザイナーは自らの規定するフィルターで通過させて理解した「my常識」に過ぎないものを疑いもせず「物理的事実」だと考えてしまい、子供やお年寄りや身体障害者やとりもなおさず多くのバラエティあふれる消費者にとって使いづらいデザインを作ってしまうわけです。
もっとも、文字を右から左に書く言語体系を持つ人々がどのような「常識」で世界を捉えているのかなどはちょっと僕には想像つかないので教えていただきたいのではありますが。
さてさて。
これら云わば「文化的・属個人的常識」であっても「物理的事実」と密接に関係していることも理解しています。
例えば、言語学的に上下方向の高さの度合い=高低を表す言葉と温度の度合い=高低を表す言葉が同じことが多いのは比重が関係しているのかもしれません。
またその中間としては、グラフなどを描くときに下から上に行くにしたがって数が多くなっていくのは「成長」というタイムスケールのちょっと長い生物的動作の表れかもしれませんし、純粋に結晶というか析出していくときに物の嵩が増えていく際、鍾乳洞のようなものが下敷きとしてあったのかも知れません。
(ここでなんだか話が飛びすぎていることに気づいた自分がいる)
翻って。
ではなぜゲームのインタフェイスが「よくできている」と評されることが多いのかということを考えてみたりして。
これについてはいまさらカイヨワなんぞを引くつもりもありませんが、恐らくは「ゲームはそれ自体やりたくてやっている動作だから」ではないかと睨んでいるのです。インターフェイスと内容が密にリンクしているという意味です。
一方で、電話を使うときや炊飯器のスイッチを入れる操作をするときには、「喋りたい」「米を炊きたい」が主にやりたい動作であり、「ボタンをプッシュしたい」と切望している人はまずもっていないでしょう。本質的に内容とリンクしてないですし。
ここら辺の話は20代前半の頃、同じ建築を学ぶ学生でありCLUBKING周辺にいて親しかった鄭秀和くんとデザインやら音楽やらについて熱く青く話していたのですが、鄭君はその思いを10年以上持ち続け、いまではatehakaとかamadanaといったデザイン家電をも手がけている気鋭のデザイナーとなっています。
ですからリモコンや炊飯器を出してきたときには思わずにやりとした次第。
彼はきっと「計算なんかよりボタンをたたいているだけで無性に楽しくなる電卓」を作りたかったデザイナーなのでしょう。TIにもきっといたと思うけどもね。
→atehakaの家電など
→amadanaのキッチン用品など
こう考えていくと、クルマやバイクのデザインに素晴らしいものが多く散見されるというのには、ゲームと同じく「操作するだけで楽しい」というそれ自体の性質が関係しているのかもしれませんね。Macintoshのファインダーもそうかもしれませんが。
- 雑感1
- そういえば数年前に小西康陽さんの個人事務所のサイトデザイン用にNendographixxxのANIさんとモリサワジュンさんと組んで「平面的なタブ構成による情報切り替えではなく画面の奥へ奥へと進んでいくデザイン」というのを考えて出したことがありますが、あまりに斬新過ぎたからかボツを食らったこともありましたっけ。あまりに逸脱しすぎてもダメってことですな。
- 雑感2
- 先週だかに中嶋さんに「気持ちよく幾何の操作ができるインターフェイスがDSでできないか」とか話しましたが、同じようなことを考えているやつらがPalo Altoにいやがりました。→http://www.tactiva.com/ かっちょいー。まさに操作するだけで楽しそう。10年以上前にHyperCardでしこしこと作っていたものを引っ張り出したくなってきましたわさ。
投稿者 KQZ : 12:28 | コメント (3) | トラックバック
2005年06月24日
金曜日の気怠さとエラー処理なんかのお話し
金曜日が気怠いのはきっと朝見てしまった藤吉久美子の無駄に媚びたテンションの高さだと思う昼下がり。
ナンシー関関も草葉の蔭で消しゴム彫りくさっているだろうて。ルイルイ。
さてコールドリーディングのお話がshi3zさんのところで出てくるとはおもわなんだということでまたもトラックバック。
なんだか仲良しさんみたいで変ですのぉ。すぐご近所なのにまだオフィスにも遊びにいったこともないのではありますが。
- ちなみにshi3zさんのところからいらっしゃった読者さんの方が、切込隊長関連の2ちゃんねるスレッドからのそれよりも5倍以上多いのでした。日数も短いのに関わらず。
そろそろ「2ちゃんねるをも超えた社長のblog」とかにしてみたらいかがでしょー。
さて本題に。
以前マイクデバイスを使ったPS2用ゲームのシナリオを書いたことがあるのですよ。
『デカボイス』というゲームで、まさに会話の中身はコールドリーディング的な人工無脳というかなんというかを志向しておりました。
- しかし振り返ってみると、i-mode、ボイスコントローラー、EyeToy… と、どうも新デバイスが出るたびに企画に駆り出されているなぁ。アーティスト契約してからだけでもこんなに。
新デバイス物は評価は高くても売れないことが多いからそこらへんは何とかしてくださーい。>M木さん@SCE
さてさて「コールドリーディングってなに?」という向きには件の『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』を読んでもらうとして、「どんな会話にも対応できそうな受け答えの仕方」というのにはかなり悩んだのでした。
あぁ、あの時こういった本があればもっと楽だったのに…
もっと硬い心理学や論理学の本なんかで若干あったくらいだったかなぁ。あといんちき占いの本とか。(見つけ次第リンクしますが)
さて具体的な話に戻しますと、音声入力デバイスをゲームに実装する場合には認識精度の問題で、「認識できなかった場合のエラー処理」というのがどうしても多いのですよ。
メモリも限られたPS2だし安手のマイクだしね。ハードディスクも無いから認識学習もできないし。
そしてこのエラー処理をしくじると、遊び手はものすごーく敏感に反応するのです。
最悪の場合、しらけてしまってやってくれなくなるのです。
デカボイスはプレイヤー扮する現場の刑事と本部にいる刑事とが無線でやりとりするという設定のゲームだったのですが、プレイヤーのセリフが聞き取れないときのエラー処理をそれとなく&本部の刑事のキャラクターやシチュエーションにあわせて
「なに? 聞き取れないぞ」「もう一度言ってみてくれ」「落ち着いてゆっくり話すんだ」「なんだって?」「冷静になってもう一回頼む」「すまん、聞き漏らした。もう一度言ってみてくれ」「信じられない… もう一度聞いてもいいか?」…
とかとか、数十のバリエーションは用意したでしょうか。
ここらへんは『シーマン』あたりだとぶっきらぼうで性格の悪いキャラクターにすることにして回避&ゲーム性に昇華しているのでしょうし、『どこでもいっしょ』のトロだと「人間世界に慣れていないちょっと足りない(でもそこがかわいい)子猫」というかわいらしいキャラクターづけでそれを行っているのでしょう。デカボイスでは刑事という設定から、とてもまじめで真摯なやり方をせざるを得なかったというわけです。しかしこういうところで作り手の性格も透けて見えますなぁ、というのはここではどうでもいい話として。(判る人だけわかればよろしいw)
さて今度は一般のゲームの話にしてみますか。
NPCの台詞回しにしろGMのしゃべり方にしろ、遊び手の時間にインタラプトする際には細心の注意を払わねばならないのです。
これはファミレスなどの他のサービス業種でも一緒だと思いますが、お客様から呼ばれたときに「どうしましたか?」というのはちょっとよろしくないのですね。どうかしたから呼んでいるのだから。どうかしてなかったら楽しく遊んでるってことに気づかなければいけないというわけで。んで、「なにか不具合でもありましたか?」はそれなりによかったりするわけですがそれ以上はまた今度にでも。だって時間が無いんですもの。
そそくさとまとめると、エラー処理というか、不具合があったときの対応次第でグッドウィルが獲得できるかできないかは決まり、そのためには心理学とかは勉強せねばならないのだよなぁ、という当たり前のお話となるのでした。
そうそう。
ちなみに人工無脳といいますと、CD-ROMブーム華やかりし頃、エロCD-ROMなのにその時代としてはかなり良くできた人工無脳を搭載したということで関西ローカルのテレビ番組「大人の絵本」に出演して水玉れっぷう隊を素人の癖に食っていたこばんさんという大先達がいらっしゃいます。
僕らはみんな、こばん先生の手のひらの上で踊っている、ってことなんだよね。
チャットしながらじゃ●ナニーできないってーの、とかいう根本的なところが間違っているところもこばん先生らしいですが。
投稿者 KQZ : 12:57 | コメント (2) | トラックバック
2005年06月21日
本の選定などしてみたり
とりあえずネタ備忘録。
専門学校は基本的に実学志向なので(違うの? よく知らないんだけど)ガシガシの理論なんかよりHow Toの方がいいような気もするのではありますが、少なくとも基本のキくらいは押さえておかないと会話にすらならないのではないか、ということで関連の授業用の底本をピックアップしてみたりして。
しかし悩みどころなのはどのくらいのレベルのものならいいのか、という点。
恐らくスタニスラフスキイシステムとかは意味ないのかなぁ、とかいうのはうっすらと判ってはいるのだが…。「読んどけ」だけじゃすまなそうだし(つか危険か)ちゃんとやってったら一年かかりそうだし。
はてさてどこら辺を基準にしていいのやら良く判らんですたい。
まずは定番の「アイデアのつくり方」か。
おまじない代わりというか気休めの意味でもこれくらいは押さえておかないとアレですか。
実学というか評価システムとしてだったら「ハリウッド・リライティング・バイブル」あたりはとりあえず押さえておいてもらうか。良しにつけ悪しきにつけ「商売になる」ためのひとつの目線ではあるし。
別にこちとらアーティスト育てるわけじゃないわけではないのです、と言うことで。それに特別講師だし。
個人的には「物語の作り方―ガルシア=マルケスのシナリオ教室」あたりも押さえておきたかったりするけど、ちょっと冗長なところがあるしおいておくか。
あと判りやすいところでいうと、大塚英志著「物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン」とかか…。
毀誉褒貶の激しい作者さんのようですが(会ったことないから真偽のほどは知らないけど)、これも浅く読むとかぁるく誤解してしまいそうだしちょっと心配。
んでカード式のシナリオ展開システムとかいうんだったら、むしろ易経とかタロットカードとかの各配置による意味の生成システムをしっかり読み込んだ方がずっと勉強になると思うし。(ちなみに占いなんてする必要は皆無。読みこむだけでO.K. なにせ数千年もの間、人の世の森羅万象を限られたビット数の中に読み出だそうとしてきた強固なシステムなのだ。行きつ戻りつ流れ縷々たゆたう意味の駆け引きはよーく読んでいくだけでも面白いわけで)
タロット関係だったら「ユングとタロット―元型の旅」くらいかな? ちょっと高いか。あまりやりすぎると本末転倒になっちゃうしにぃ。(昔話や世界の神話の元型とかいう領域に迷い込むと楽しすぎるので帰って来れなくなりそう)
それと「キャラクター塾」とか「劇画村塾」で有名な小池一夫さんの「キャラクターはこう活かす!―スーパーキャラクターを創ろう」も押さえてはおきたいけれど、同じように誤解されがちですしにぃ。
「裸の女が銀座の町を歩いている…」とか前知識も無くいきなり読んだらビックリするだろうけど、それもまた見てみたい気もしたりして。
ま、思いつくままにこんなとこかな。
テキトーに追記していこうっと。
投稿者 KQZ : 19:19 | コメント (2) | トラックバック
2005年05月05日
ちょいシブおやじはイタリ醤
朝起きてパン捏ねをしたり味噌の天地返しをしたり。
味噌は熟成はまだまだだがよくできていた。旨味がすごい。
んで前日のXO醤制作の成功に気をよくしてこんどはイタリア料理用の醤を作ることにしたのだった。
前にレストランJの植木さんとジビエを食べに行ったときに教えてもらった「万能ソース」のレシピだとハーブがかなーり多いのでそれはまた次回にとって置くとして、今回は前に自作して冷凍してあったジェノベーゼも使ったやさしい味の醤にしていくことに決定。
簡単な手順説明
- 乾燥ポルチーニを水で戻しておき絞る。戻し汁は後で使うのでとっておく。
- ニンニク、トウガラシ、タマネギをオリーブオイルで炒める。ごく弱火。
- 水でもどした乾燥ポルチーニとオイル漬けのドライトマトを細かく刻んで加える。じっくり炒めるとこれだけでおいしそう。
- 水分が飛んだらポルチーニの戻し汁とシェリー酒を加えて煮詰めていく。今回はサンデマンの甘口を使用。
- オリーブペーストとボッタルガ(イタリアのからすみ)を適当に加える。
- 煮詰まってきたら塩加減を調整しつつ最後にジェノベーゼを加えて出来上がり。
おいしくできたのでこれを使って豚肉のラグーソースのパスタでご飯にする。
次回はパンチェッタとか焼き蒸ししたパプリカなんかも入れてみようっと。レストランJ植木さんレシピのもやってみるか。
投稿者 KQZ : 23:59 | コメント (0) | トラックバック
2005年05月04日
恵比寿でフカヒレ麺の後ビール、XO醤をつくる(後編)
ということで家に帰って来てXO醤を作り始めたのが12時ちょうどくらいか。
先日買ってきた「スローな手づくり調味料」に感化されて作ってみたわけでして。
簡単な手順説明
- 干し貝柱、金華ハム、干しえびを各50グラム用意。
- これを前日からそれぞれ150ml程度の水で戻しておき、へろへろになったところを細かくする。
- 貝柱は手で裂いて、ハムや干しえびは包丁で微塵に。
- もちろんだしは後で使うので捨てない。
- 大蒜5片と唐辛子10本、たまねぎ1玉も細かく切っておく。
- 中華なべに大目の油(菜種、胡麻、落花生の混合)をいれ、大蒜と唐辛子、たまねぎを加えてじっくりといためる。
- 水気を切った貝柱、ハム、えびを投入してじっくりと水分を飛ばすようにいため続ける。
- 上質のスルメをバーミックスで粉々にして大匙2杯程度、ついでに削りたての鰹節も手のひらにふんわり一杯加えてやる。蜆パウダーも入れてみる。海産物オールスター状態じゃ。
- 水分がだいぶ飛んだら各乾物の戻し汁に紹興酒70cc、豆板醤大さじ1杯、オイスターソース大さじ1杯、ナンプラー少々、適量の塩を入れてさらにじっくり炒め煮していく。
- ブランデー30ccとラー油少々を加えてさらに煮詰める。
- 最後に香り付けでブランデー30ccをもう一度加えて、ほどよく水分が飛んだら出来上がり。
- 瓶に詰めたら表面を胡麻油でコーティング。


結論として「あまりお薦めしない」です。
なぜなら干し貝柱とか金華ハムは日本で買うと結構高いのですな。今回おみやげ物だったからいいけど。美味いものはできるけどコスト的に見合うかどうかは定かではない、でもめちゃくちゃ美味い、といったところですか。
んでもって今回つくってみた味はというと、香港の沙田競馬場駅近くにある鳩料理専門店のおっちゃんに売ってもらったXO醤の辛口のほうに傾向が似ていますが、大量の貝柱とおそらくスルメ由来の香ばしい甘さがこちらのほうが勝っているようでした。
なんだかわかりづらいたとえですがペニンシュラホテルで売ってるものよりかは美味しいみたいですわよ。
ちなみに「スローな手づくり調味料」にあるレシピとは若干ちがいますのであしからずー。
使ってる豆板醤とかオイスターソースも違うし。
- 追記というか備考:
- XO醤というのは1980年代にペニンシュラホテルの料理長が発明したというのは有名なお話なのでいいとして、と。
で、XOというのはいわずと知れたブランデーの等級ですが、確かに香港人というか中国人はヘネシーのXOを珍重するんだよねー。
XO=超高級という程度の意味らしく、現代的なXO醤のレシピとしてはあってもなくてもいいみたいです。今回はカミュのV.S.O.P.しか空いてなかったのでそれを使用。
ちなみに中華料理でなにか知りたいときにいつも紐解く『中国料理百科理論~名菜譜抜萃600選』(編著・翻訳 : 顧中正 / 監修: 陳健民)は1979年の刊行なので、載ってなかったのは当然なのでした。おかげでいろいろ調べちまったぃ。
投稿者 KQZ : 03:00 | コメント (3) | トラックバック
2005年04月08日
串カツをダークで&百軒店のムルギーカレー
ヨネさんがB級グルメ系のblogをはじめたらしいので記念トラックバック。
ジャンジャン横町の串カツ 阪神大震災前の神戸に行くとガード下の串カツ屋によく立ち寄ったものだった。 本当に普通の立ち食いの串カツ屋で名前も覚えていないのだが「キャベツ食べ放題」「ソース二度漬け禁止」という基礎知識は嘉門さんからたたき込まれていたのでそこら辺はかぁるくクリアー。 安くて早くて美味くて、リハからライブ本番に間に合う夕方の30分くらいでささっと食べるのが結構好きだったのだ。 しかしぎっしりと混みはじめる夕暮れどき、追加のお客さんが近寄ってくる頃になるとおばちゃんが「すんまへん、ダークで」と客に声をかけるというのは知らなかった。 すると立ち居並ぶおっさんどもが す ち ゃ っ と音もなくカウンターに斜めに立ち位置を変更するのだ。 つまりお客さんがもう一人二人入れるスペースを作る行為を「ダークで」あるいは「ダークダックスで」と表現するのだな。 気づくと自分もブラインドカーテンの中の一枚の羽のように斜め45度でカウンターに立っており、そしてようやく自らの小腹が満たされたことに気づいて脂ぎった串カツをもう一二本しゃくしゃく食べてライブの現場へと移動したものだった。 後から関西圏の友人に聞いて見ると「ダークで」というのはかなりポピュラーな言い方らしいのだが、それがダークダックスであり決してデュークエイセスでもボニージャックスでもない理由については全くもってわからない。 「クールファイブで」と言わないのは何となくわかる気がするんだけどね。 醤油味とか塩味で食べそうで。 | ヨ ネ さ ん の B 級 グ ル メ エ ッ セ イ が 読 め る の は a m e b l o だ け ! |
| ヨ ネ さ ん に 励 ま し の ト ラ ッ ク バ ッ ク を 送 ろ う ! |
ムルギーな雰囲気こそB級グルメの王道だった 僕の初めてのムルギー体験はやはり高校1年くらいだったからムルギーのじいさんのよぼよぼ具合もさらにグレートアップしていて、水を持ってくる間にも「む、む、むる、むるぎー」と言いつつ、ぶるぶると手を震わせ盛大に水をこぼしながら、ゆっくりじっくりこちらにやってくる姿はある種の神々しささえ感じたものだった。 肝心のカレーについてはまた別の機会に と書かれているのでアレだが、「エベレスト山脈のようなご飯に全米が泣いた!」とだけ書いておこう。 |
投稿者 KQZ : 00:42 | コメント (4) | トラックバック
2005年04月07日
どうでもいい世界のどうでもいい世襲とか
世を襲うと書いて世襲なわけだがテレビを見てて気づいたお話。
昨日だか一昨日の朝方、花まるマーケットを横目で見ていたら「味噌にんにくペースト」とかいうのが紹介されていたのだ。で、それを教えているのが栗原心平だとかいう男性料理研究家。
ローストしたにんにくと味噌を合わせただけの極く普通のシロモノに見えたのだが「万能ペースト」とかいうご大層なネーミングに「むむ?」と思っていたらば、周囲が妙に「サスガ」などという単語で修飾していたのが聞いて取れた。
どうやら彼は栗原はるみの息子なのだという。
まてよ、この構図は… と思い出すまでもなく頭に浮かんだのは二丁目で売ってそうな帽子がよくお似合いの料理研究家のケンタロウが出てきたての頃のこと。
あの時も「なんか妙だなぁ」と思っていたら小林カツヨの息子だったわけですよ。びみょー。
そう考えてみると料理研究家ってのは世襲が多い。
土井勝とその息子に至っては番組の枠ごと世襲してたんだよなぁ。「きょうの料理」だったっけか?
あと花まるにもよく出てくる太ったおばちゃん先生も母親が料理研究家だとかいうし、Google先生に聞いてみたら辰巳芳子&辰巳浜子とかいう人もいるみたい。
お、もちっとぐぐったら太ったおばちゃん先生は堀江さんというらしく、「泰子さん、ひろ子さん、さわこさんと親子三代で料理研究家」なのだそうな。
なんかヘンなの。
もしかしてこれだけ世襲が多いとなると、料理研究家ってのはすごく美味しい商売だったりするのかな?(と、美人カメラマンの武井さんとか美人編集者の糸田さん@柴田書店とかに聞いてみたりして)
Jなんとかっていうあんまり美味しくなさそうなキムチ料理を紹介してる痩せこけたお兄ちゃんももしかしたら世襲? 調べてもないけど。餃子の皮でキムチビザとか作られましても美味そうでもないし全然目新しくもないわけで彼の存在意義が分からんのだよお兄さんには。韓流? ケッ。
ときに。
金田一京助の孫にして同時に金田一春彦の息子でもある金田一秀穂さんという学者さんが近ごろやたらとバラエティ番組に出てくるのだが、あの人の学術的な評価というのは如何なものなんだろう。
いや、見た目や立ち振る舞いにインパクトがありすぎるくらいにあるので既にタレントとしてはO.K.なのだが、カテゴリーというか立ち位置としては屋号としての金田一からして「日本語のオーソリティー」的な見え方がどうしてもついて回るので気になってしまうのだ。
これまでに見聞きした番組で取り上げられていた部分で気になったところはというと、
『目上の人に対しての正しい謝り方は「すぃ〜」と息を吸い込み言葉を濁す』だとか
『首相、あの、醤油を…(言葉を濁す)』などなど、どうにも腑に落ちないものばかりで、もしかして金田一秀穂流(と思われる)の解釈をことさらに取り上げられているように見えるのだ。
しかし、だ。そういう解釈が罷り通るなら
『目上の人に対しては恐縮している気持ちを表すためにわざと間違った敬語を使うとよいでしょう。「おやおやキミキミそんなに緊張しなくても…(笑)」と好感を持ってもらえるチャンスです。また右手と右足を同時に出すなどするとさらに効果的ですNe!』
とかいう適当な珍説だってあながち間違っているといわせないぜべいべー。
もとい。
このような解釈は確かに面白いかもしれないが、キチンと議論が詰められた説なのかどうかはバラエティ番組という枠組みの中では残念ながら見えてこない。つまり子供たちは少なくともこれを正しいと思ってしまうのではないのかなぁ。
というかさ、「すぃ〜」って言葉を濁すのって国語の問題じゃなくて処世術じゃねーの?
ま、いいや。
別に世襲がいい悪いという短絡的な話ではないのだが、なんだか世間に世襲が多くなってきているような気がしてならない、てな話に移行。
近代知もとい金田一家の場合には蔵書漢籍文献の類からしてスタートが違うのだろうし、象牙の塔の中の人同士の確執はうかがい知れないのではあるが、秀穂氏の周囲には「親の七光りだよ」と揶揄する人がいるような気がする。あくまでも気がするだけだが、そろそろ助手から助教授、その上になってきている同期のやつらの話を聞く限りは3代続けて教授というのは生半にできるものではないと容易に推測できるのだな。
世襲とはいっても体を使う稼業、たとえばハンマー室伏なんかの場合には図体のよさは分かりやすく遺伝だろう。が、コーチが自前で(つか自宅に)いるのでこれまた他の有力選手からしたら「そりゃ卑怯だよ」とか言われているかもしれない。しかしこれは投擲競技自体のマイナーさからして大いなるプラスだということで世間的には認知されているのだと思われる。というか認知してます。がんばれ。しかし始球式で普通に130km/h出したのには笑った。
んで、政治家にいたってはどこを見渡しても世襲政治家ばかりでおよそ一般的な雇われ人が抱くような常識があるとは考えられない。これも真剣に政治家を目指しているような輩からすると「そりゃ卑怯だよ」と思うのかもしれない。もっとも、さらに真剣な奴らは国家公務員になって地方の政治家の娘と結婚したりするのでパスが無いわけではないが深くは語らず。
逆にたとえば間口の狭い伝統芸能みたいな「誰か継いでやれよ」的な業界で世襲があるというのはそれなりに期待が持たれる部分だ。江戸家猫八小猫とかそこらへん。(でもスタッフに「俺はゲームに詳しい」と自称するだけでなく「こうしたほうが売れる」とか言うのはやめていただきたいものだ。こっちだってウグイスの物まねはこうした方がいいとか言わないんだからさ) これが同じ伝統芸能でも歌舞伎くらい人気稼業になると笑也問題とかもあるように世襲の功罪は関与したくもないくらいめんどくさかったりする。松竹がアレする前まではアレだったんだけどもさ。他にも狂言なんかでも大学まであまり練習してなかったので声がつぶれてる某氏を軸に三代総がかりで先代が夭折した本家本元を乗っ取ろうとしたりするし。
他の世襲の話はというと、一番はじめの著作にあった幾つかの平面図が裏焼きで「どうやったら風水判断できるの?」と建築業界で大評判だったドクターコパとドーターコパの場合には八万円の風水靴下とかが売れる顧客リストを世襲しているのかもしれない。(名取パパとか) ところで「なんとかの宮」とか自称して神社作ったみたいだけどそれもどうなのかしらん。出雲大社にお酒奉納してたのは確認したけど神社本庁からは相手にされてないみたいだし。ま、いっか。世襲ではなく簒奪でいうと日本に来る飛行機の中で日本語を一生懸命覚えたという細木某の例もあるがそれはまた別のお話。
マツケンサンバIIの作曲の宮川彬良は宮川泰の息子で、服部良一・服部克久・服部隆之も三代続けてテレビ作曲家だったりもするがあまり面識がないので「へー、そー」としか言いようがない。
ところで金持ちの世襲というのもかなり辛そうではある。仕事もせずに世界中をぶらぶらしたほうが相続税が安いなどと辛そうにいろんな国を流浪している友人がいたり、曾爺ちゃんに鉄道王と呼ばれる傑物を持ちその財産のごく一部分(だが膨大)をある意味世襲している友人などは何もさせてもらえずに10年も前に振られた女に思いをはせて本を読んでいたりする。何もしなくても生きていけるという状況は新しい事柄を始める契機すらを与えてはくれないわけで、全ての人が自分で自分の背中を押す強さを持たないのであるなら、「仕事をしなければ飢え死にしてしまう」とかいう生物としての危機感が浮世の憂さを一時強制的に忘れさせてくれるのかもしれない、などと思っても見ない結論を書いてみる自分に驚いても見る。願わくばその引き伸ばされた苦悩が芸術方面などで昇華されんことを。しかし分かりづらい文章だ。金持ちは世襲するが童貞は世襲しないので安心とだけ書いておこう。
で、結論として何が言いたいかというと吹石一恵は吹石徳一の娘だがプラチナ・ラインのCFでちゃんとチェックボックスを左手でチェックしてるのでえらいということだ。

